資産運用の初心者へ向けて、「投資信託」と「ETF(上場投資信託)」の比較です。
投資信託もETFも同じファンドと呼ばれ、混乱しがちですが性質が違います。
NISA口座などで中長期的に運用する際に、どちらにするか悩んだ時は参考になると思います。
投資家から集めたお金を運用の専門家が株式や債券などに投資・運用し、その運用成果が投資家それぞれの投資額に応じて分配される仕組みの金融商品のことで、以下のメリットがあります。
- 少額から購入できる
- 分散投資によりリスクを下げられる
- 手間がかからない
- 法律上、厳重に資産が保全されている
本質的な違い
どちらも投資信託ですが、性質が違います
上場していない
(証券市場で投資家が自由に売買できない)
上場している
(証券市場で投資家が自由に売買できる)
商品の種類の多さ
多い
(幅広い商品から選びたい場合はメリット)
少ない
(商品を選びやすいのがメリット)
購入場所
どこで買うか
販売会社を通して買う
(証券会社・銀行・郵便局など)
証券会社で買う
価格の決まり方
売買価格はいつ決まるのか
1日1回、基準価格が計算される
リアルタイムに値段がつく
取引通貨
日本円
米ドル(円貨決済も可能)
注文方法
申し込み方法と指定方法
販売会社に申し込む
・口数指定
・金額指定
証券会社に申し込む
・指値(自分で買値を指定)
・成行(買値を指定しない)
購入コスト
買った時にかかる費用
購入時手数料
(高いファンドに注意)
売買手数料
(安い)
保有コスト
持ってる間かかり続ける費用
信託報酬
(0.1%~3.0%くらい)
信託報酬
(0.06%~0.3%くらい)
メンタル影響
株価が暴落した時の精神的依なダメージ
時価に振り回されない
時価に振り回される
自動積立
手間をかけずに買い増しができるか
設定可能
一部の証券会社のみ可能
分配金再投資
年に数回支払われる分配金の再投資
ファンド内で再投資
再投資する場合は手動
つみたてNISAで利用
「つみたてNISA」とは、少額投資非課税制度のことで、専用の口座を使って年間40万円までの投資が、最長20年間非課税になる制度です。
購入できる
ほとんど利用できない
※一般NISAではどちらも購入できます
こんな人におすすめ
- 投資初心者
- 少額からお試しで初めてみたい人
- 手間をかけずに積立投資をしたい人
- つみたてNISAで積立投資をしたい人
- 長期投資をしたい人
- 投資経験があり、慣れている人
- リアルタイムの市場価格で購入したい人
- 低コストで投資をしたい人
- 世界的有名な運用会社の商品に投資をしたい人
- 長期投資をしたい人